ローソンが消えた街から次々と消えていく店舗!はやくも工学部移転ショックか?衝撃のレポートその弐我 が「かってに調査隊」は、今回、箱崎地区の調査に入る。
前回、筥松地区の調査では、3名の隊員であった。
今回は、隊員2名プラス、ゲスト1名の3人での調査の予定である。
頭数は同じだが、メンバーは違う。今回の方が精鋭部隊か?言い訳に聞こえるかもしれないが、われわれ隊員は、日常、個々の業務が忙しく、 日程を調整するのが難しい。隊員は、各々自社の代表者でもある。 また、職種が違うので時間調整は至難の技である。 月に一回、全員会えるかな?当然、ドタキャンもある。 調査当日は、あいにくの雨。私が箱崎に到着した時分には、雨足が激しく、 移動中に隊員から「本日の調査中止」との連絡が携帯電話に入る。「何なんだ!」 私は急には戻れない。どうすんの? 思えば、数日前から、天候のことが気にはなっていたが、一昨日の天気予報は何とか「晴れ」とのこと。 だが前日の予報を見ると、がー!雨。 そんなことはさて置いて、一人でも宿題は片付けなければならない。 「勝手の虫」が騒ぐのだ。その鳴き声は、<♪チョウサチョウサウササササーケロケロケロ〜♪> あ れから(前回調査から)3ヶ月が過ぎ、季節は移り、木枯らしが吹く11月中旬しかも雨。
本当にこの冬、一番の寒さ。しかも一人。何なんだ。前回は、猛暑。今回は、雨と寒さ。誰が悪いのか?
今回は、私一人だから、私が悪いのか?と、悩む。でも、とにかく調査開始。JR箱崎駅を今回は、西に出る。
九州大学城下町へと、いざ!一人で!今日の調査対象は、木質系アパート、及び下宿である。時間が許せば、商店街などチョイト覗いてみたいと思うが、 如何せん、時間と体力がありません。 今日の待ち合わせ場所は、地下鉄「箱崎九大前」駅の九大近くの出口あたり。 一人でも予定通りに行動開始。JR駅から、地下鉄駅まで、九大門前をウォッチング。 はやくも、前回の筥松地区では見られなかった「入居者募集」の看板が目立つ。 これは結構厳しい現実を見るのかもしれない。 ぷ らぷら、歩いていくうちに、正門前に到着。懐かしい大学の雰囲気だ。
私の学生時分と同じように、やはり「たて看」がある。
だが、よく見ると「たて看」と言っても政治的なものではなく、ガイダンスやセミナーのお知らせのようだ。
今時、学生運動でもないだろう。安心。大学関係者じゃないのだが、正門から学内に入らせていただいた。 すぐ右手に、今回の焦点、話題の元凶(?)、工学部本館が見えてくる。雨の土曜日。 学生もチラホラだ。このまま学内を通り抜け、工学部通用門から学外に出ることにした。 そして、待ち合わせ予定場所に到着。そこで見たのは、「廃業のお知らせ」の張り紙。 地図によると、ここはローソンがあった場所のはず。なんと、あの「ローソン」が廃業したのだろうか。
「平成18 年8 月31 日17 時をもちまして閉店させていただきます。」の張り紙は、
間違いなくローソンの廃業のお知らせである。
大学の目の前、地下鉄の入り口。
こんなところで、ローソンが廃業か?これは、やはり工学部の移転の影響なのだろうか?
店舗の上は、学生アパートの様だ。満室ではない。ちょっとした衝撃を胸に、ここから南下することにした。
右手に高層のアパートを見ながら。広 い道路に突きあたる。JR箱崎駅が、以前の筥崎宮前から北に移転して、
駅前の様相も変わったが、この広い道路も以前にはなかった道路で、
JR駅の方から箱崎埠頭の方へずっと伸びている。拡幅された所には何があったのだろう。
道路を渡ったところすぐに見えたアパートにも、「入居者募集」の看板。
箱崎3丁目から2丁目の界隈を縦横、裏路地を見て回る。私が想像していた様な、
古い木造系のアパートは既に少なく、結構、鉄筋系のアパートが多いのには驚かされた。
全くの勉強不足であった。しかし、「入居者募集」の看板は多い。さらに目に付くのは、「テナント募集」の看板である。今回、事務所を出るときに、雨を見越して、手ぶらで調査できるようにと、 (片手には傘を持ちますが)録音機器と首から提げたデジタルカメラと言う出立である。 すれ違う人がいたならば、ぶつぶつ独り言を言う「危ないおじさん状態」に見えるであろう。 警察に通報されませんように。
さらに箱崎1丁目8番あたりで建築予定の看板を見た。ワンルーム127 戸で13 階建ての共同住宅建築予定である。
確かにJR 駅には近いし、博多駅方面に通勤する人には、好立地には違いない。
学生向けと言うよりも、社会人の単身者向け住居であろう。東西に移動し、また南下しながら箱崎を駆け巡る。その間、雨脚も激しいときもあり、閉口することしきりである。 しかし今日を逃せば、年内の調査は無理であろう。ここで、調査を打ち切るわけにはいかない。 時々、頭上をジェット機が通過していく。まるで、昔の香港を思わせる。確かに、この騒音や、危険を考えると、 九大移転の大義名分は有るようには思われるが。 そ うこうするうち、商店街に出た。ここでも目立つのは、「テナント募集」の看板である。
雨のせいか、人通りも少なく、空き店舗ばかりが目立つ。たしか2年前の秋、九大でのシンポジュウムに出席した帰り、
この通りを歩いたが、こんなに悲惨な状況ではなく、むしろ活気があったように思えるのは、私の記憶違いか?
狭い路地の商店の並びのほうが活気があるようだ。どことなく、昔の露店風ではあるが。
その一部にかなりの広さの更地を発見。たった今、杭を打って周りを囲っている作業中である。
その土地の前の八百屋のおばさんに聞くと、以前は、肉屋や魚屋さんが在ったが、大家さんが、売却したと言う。
ここにも近いうちにマンションが建つのであろうか。
商店街の一角に、あのギターの神様、エリック・クラプトンが来福の折にシャツをオーダーしたと言う
「筌口(うけぐち)シャツ」の小売部門「幣(ぺい)」を発見。
思わずほくそ笑む。箱崎でずーとがんばってください。(当然、本店も拝見して帰りました。) 細い路地を歩くたびに、空きアパートが目立つ。箱崎2丁目22番あたりで、またもや建築予定の看板を見た。 ここは、木造アパート8所帯の予定である。いまさら、学生の入居を期待しているのであろうか。 さ て、今回の調査もそろそろ限界である。雨にたたかれ、寒さと疲労が押し寄せてきた。
「勝手の虫」よりも「おなかの虫」の方が騒がしい。今回、この箱崎1丁目から3丁目を歩いて私なりに心配なのは、虫食いのようになっていく箱崎の街の行く末である。 以前、建物があったであろう土地は、時間パーキングと変わっていく。 空き店舗、空きアパートは、これからますます増えるであろう。 前記のローソンや、3号線沿いにあったうどんやさん、スパゲティのお店も閉店したと聞く。 あの商店街の、八百屋のおばさんの遠くを見るような表情が心に残っている。 都市計画道路により、九大門前と分断された南北の街は、息絶え絶えに見える。 私は、都市計画や街づくりの専門家ではないけれど、この街には、九大工学部移転の影響よりも、 JR 箱崎駅の移転や、道路拡張などの、都市計画自体の影響が多大にあるのではないかと思われる。 いつか時間があれば、アパートの大家さんや、商店の店主にアンケート調査をしてみたいと思う。 そんなことをしても何の得にはならないが、やはり「勝手の虫」が騒ぐのだろうか。了
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